秀峰筑波義務教育についての要望書の返答

報告が遅くなってしまいましたが、7月6日に提出した要望書の返事をいただけるということで10月11日に市役所へ行ってきました。以下、要望書の内容と市の返答になります。



1.通学に関する項目ついて


(1)スクールバスについて

① 現在決定している「バス停」について、地域住民・保護者に徹底すると同時に、その人達も含めて安全確認、試験走行等をしていただきたい。

試験走行に向け準備・調整しいてるところです。筑波の「二十三夜停留所」については、既往の関鉄停留所の反対側に乗降場所を作り道路を横断しないようにする。


② バス停までの通学班はどのようになるのか。現在の「立哨制度」はどのようになるのか等についての考え方と、継続される場合には関係団体等への協力要請を行って下さい。

乗降場所までは、ボランテアでお願いしたく学校と学務課で要請します。


③ 通学バスに乗り遅れた場合(理由のある遅刻を含む)どのように対応するのか明確にして下さい。

バス乗務員と班長(バス停ごとに選出)、学校等で「連絡体制」をシッカリつくっていきます。


④ バスには添乗員を搭乗させると聞いているがそれで間違いないか。身障者等がいる場合にお互いに助け合うことを指導して下さい。

小学生のバスには添乗員をつけます。身障者がいる場合、お互いが助け合うことを指導する。


⑤ 作岡地区の保護者等から遠距離通学になるため「中学生もバス通を」という要望が出されていますが、これについて早急に決定し回答していただきたい。

おおむね6㎞以上の地域にはバス4台を回すことにした。添乗員は無し。

    

⑥ バス停には、急な天候の変化等でも大丈夫なように簡単な雨よけ設備を設置して下さい。(地主の承認等も必要かと考えます)

現在は予算等の関係もありむずかしいと考えている。

  


(2)自転車通学について

① 通学路の安全対策として防犯灯(街灯)を設置してほしい。必要に応じて信号を設置して下さい。

危険個所を父兄等とチックしており、土木事務所とも協議し開校までには設置していく予定です。

    

② 筑波山方面から学校に入るのに125号線の横断が通勤時間帯と重なり、非常に危険と思われる。同時に相当の渋滞が予想される。自転車と徒歩でスムーズに渡れる「陸橋」等の設置を検討して下さい。

「陸橋」は現在ではむずかしい。ウェルシア付近の信号の改善を考えている。横断については警察とも協議し安全指導に万全を期したい。

相当の混雑(交通渋滞)が予想されるので良い方法を検討していただきたい。


③ 西中学区の主要通学路を早急に決定していただき、通学の安全が確保できるよう自転車専用レーンを含め(市長公約事業の一環でもあります。)検討して下さい。(私たちは、県に要請し、市で通学路が確定されれば県・土木事務所・市等関係者で検討する、との回答を得ています。)

現在危険個所等を調査している段階です。


④ 部活等で遅くなった生徒(特に女子)の安全対策にとして、必ず複数で帰れるような配慮をして下さい。

当然のことであり対応していきます。


⑤ 遠距離通学も予想される中、現在制定されている「自転車」の運用規制について見直して下さい。例えば、車色は何色とか、ギアは何段までとか、カバン籠は前に着けるとか、小学校の時に乗っていたものでも制定されたものに合わないのはダメとか、ヘルメット着用を求めるなら(原行は、重くて蒸れる)子供たちがかぶりたいと思うようなスポーティーなものを選択するとか、自転車の荷物(教材、部活用品等)の軽減化(現在10㎏以上になっているケースもある。)等々について再検討する必要があると思います。

自転車の制約事項は学校が決めることであるが、指摘されてる事項については学校に相談する。
現在、ヘルメットは市が支給している。検討の余地はあるかもしれないが具体的にはなっていない。



2.PTAについて

① PTA組織については、小学校学区ごとに「支部」を作り、秀峰筑波義務教育学校連絡協議会に支部の意見が反映されるようにして下さい。そのことによって「連絡協議会」の活動も多くの意見が集まりより良いものになると思います。また、地区ごとに自主的な催しや取組みも決められ、地域性が確保されると考えます。

② 現在の「連絡協議会」やPTA組織に対し、想像以上に「意見が反映されにくい」という意見が多くだされました。そのことは、PTAに積極的に参加しなくなる要因とも考えられます。是非、地域、保護者にオープンな組織にしていただきたい。(校長や本部役員に言っても、いろいろな理由で取り上げてもらえない、という意見が多数ありました。)

③ 「連絡協議会」には地域の一般人も出席することができるよう規則を変える必要があるのではないですか。そのことによって、より開かれた組織になると同時に、地域の人も生徒のこと、学校のことを知ることができると考えます。


PTA組織については「連絡協議会」の専門部会で協議しているところと聞いている。市としては、直接関与はしていない。


 市の学務課が連絡協議会の事務局となっているわけで、保護者の意見が反映されにくい実態があるとの指摘もあり、また、9校が統合するわけでいろいろな問題がでてくることが予想される。だからこそいろいろな意見が反映される組織にしていくことが必要なわけで、是非市としても指導してほしい。と指摘した。



3.学校生活について

① 2中学校、7小学校の統合による「義務教育学校」は全国でも初めてのことです。ついては、1学級35名というのは多すぎると思います。統合という混乱時でもあり生徒第一に考えるなら20~25名程度が適正思います。との意見が多数あり是非検討していただきたい。

② 各小学校でその地域の伝統文化行事が取り組まれている。統合後もそのようなキメ細かな取り組みをしていただきたい。それが郷土への誇りをも育てていくことにつながると考えます。

③ 春日学園の現状報告があり、校庭の使われ方、試験中の対応、運動不足の傾向が表れている等だされました。春日の問題と同時に、これから統合する「秀峰筑波」でも大いに参考にしながら対応を検討していただきたい。

④ 外国人の子女等に対する対応が必要なのではないか、在籍者の調査と合わせ特別教育が必要な場合を含め対応をお願いしたい。

⑤ 各小学校で帰宅後や休日に学年を問わず遊ぶ姿があった。このような中で先輩から引き継がれるものが多々ある。今後も是非このような交流の場をつくってほしい。


学校の制度的なものは「県の基準」で決まっています。

    


4.地域活動・その他

① 情報が学校から降りてこない、自分たちの意見を言う場もなく決まっている。もっとキチンと報告してほしいという意見が複数ありました。学校は保護者に意見を求めるとか、よく報告をするようにしていただきたい。   

「統合だより」で進捗状況等は随時知らせてはいる。

地域の人達にバスの乗降場所とか、統合に関することを回覧板等でもっと広く報告してほしい。と指摘した。


② 学童保育について多くの意見がありました。

旧保健センター1カ所で行う方向のようですが、遠方の保護者にとっては非常に利用しにくくなる、という声があります。(市長公約では、全小学区に「公営学童保育」の設置を目指す、となっている。)

 また、「学童保育」という既定の概念をもっと地域にあった形にしてはどうでしょうか。

 例えば、筑波地区などは共働きの家庭もあるが、家に祖父母等がいる家庭も多く、現在計画されている学童保育では、距離が遠い等の理由もあり利用者が少ないと思います。しかし、家に帰っても友達・先輩と遊ぶことが少なく、塾通いやテレビ・ゲーム遊び、となっている。このような現状を考えると入所条件を取り払い、子供たちを各地区の小学校に集め自由に遊ばせるようにしてはどうか。その場所を地元の高齢者のサークルや懇談の場所として活用すれば、子供たちを見守りながら、高齢者と子供たちの交流の場となってお互いが生き生きするのではないかと考えます。

基本的には「こども課」が統括している項目なので同課に問い合わせしてきたが、現在計画はない。

廃校の跡地利用について、具体的に地域で話し合って地区もあるので今後、地域要望として提出する。


③ 若い母親や子供が一緒に交流しながら過ごせる施設は育児に悩むお母さんたちにも必要ですし、子供たちが健やかに育っていく上で大変重要です。筑波地区に数カ所の「公営児童館」の設置をお願いしたい。

筑波地区は他の地区に比べ児童館の設置等が進んでいない実態は認識している。現在計画はないが充実すべきと考えている。


④ 少人数でこれまでやってきた子供たちが、急に大人数になってとまどうことが予想されるのでスクールカウンセラーをキチンと配置してほしい。併せて、保健室にベット数を増やすなど(教師も複数にするなど)の対応をしていただきたい。

スクールカウンセラーは県から10名配置されている。全部の中学校14カ所と、小学校4カ所に訪問日時を決め相談を受け付けている。主に小学校は児童数の多い4カ所に年3回程度訪問している。春日学園は1か月2回程度なので、秀峰筑波義務教育学校も今後は同様と考えられる。


⑤ (略:CTCPAについて)


⑥ 校舎に緑がない、自然がない、潤いがない(殺伐としている)と感じている人がいます。運動場が1,200名の生徒数の学校としては狭いです。植栽をすることや、北条地区の廃校を第二グランド(施設)として活用することを検討していただきたい。

東中を第二グランド(施設)とする方向で検討している。


⑦ 新学校の諸決定事項については、区長会や市の回覧板等で積極的に住民に広報していくことが必要なのではないでしょうか。(HPもよいが住民の多数が閲覧しているとは限らない)それがコミュニティースクールの第一歩と考えます。



以上になります。

要望書提出から時間が経っていたのですでに解決されている問題も多くありました。

また、学校の制度については県や国で決めることであったり、PTA組織については連絡協議会で決めることであったりと、市で対応できる事でないものもありました。

誠意的に対応して下さった教育局職員の方にお礼申し上げます。

筑波まる環の会

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