旧筑波町地区の小中学校統合(一貫校)に関する事項についての要望書

筑波まる環の会として2016年8月25日に市長、教育長、市議会議長、文教福祉常任委員長に要望書を提出しました。


標記の件につきましては、子供をもつ親や多くの住民が非常に関心をもっています。

私どもも7月1日貴教育局と話し合いをもたせていただき統合に関する概容は理解致しました。 その後、会の人たちや地域住民の方々と話し合いを重ね、統合に関し当面次のような事項について是非施策に反映させていただきたく申し入れるものです。



Ⅰ.小中学校の統合・一貫校に関する事項


1.仮称ですが、新校名の「秀峰筑波義務教育学校」は校名としては長すぎ、子供たちにとって 大変使い難いものです。 北部PTAのアンケートでは、8割の人が「筑波秀峰学園」を希望すると回答しています。 「義務教育学校」は制度上の名称であり、他の県では学校名に入れる所は少ないようです。 校名としてアンケート結果を中心に検討していただきたい。もしくは、制度上の学校名とは 別に、子供たちが使いやすく、愛着のもてる愛称的学校名を検討して下さい。


2.新設される統合学校の「校舎、運動場、外構設備」等は開校時期にあわせ平成29年3月までには全て完成させるとのことでした。                       開校にあたりましては、子供たちの学校生活の安全性を確保するため、または統廃合の影響による子供たちへのストレスをできるだけ最小限に収めるため、計画通り全施設の工事作業を全て完了させてからの開校としていただきたい。


3.通学手段等に関して   

(1)小学生だけでなく、中学生でも障害のある子・体調不良時・悪天候の場合(特に、長距離通学の場合)等には希望者はスクールバスに乗車できるようにしていただきたい。

(2)「義務教育」であり、スクールバス料金は全員無料としていただきたい。スクールバスには、安全性の確保のため添乗員の乗務をお願いしたい。

(3)停留所には、簡単な雨よけ等の「待合所」を設置していただきたい。停留所の場所が確定すれば地元の人達と地主等との交渉には協力致します。

(4)東中学区は「リンリンロード」という通学路がありますが、平成30年に統合予定の西中学区には自転車での通学道路がなく一般車道を走らなければなりません。自転車通学の安全が確保できる道路の整備を早急にしていただきたい。


4.教育日本一をめざすつくば市としては、統合後のクラス編成にあたって茨城県の基準である「35人以内」とし、それを超える場合は1クラス増やし、より児童生徒1人ひとりに目の行き届いた教育環境を作っていただきたい。


5.7小学校、2中学校を統合すには統合校のグランドが狭いと思われます。 各部がのびのびと部活動するために廃校により使われなくなる「筑波東中学校」の施設(グラウンドや、武道場、テニスコート、天体観測施設など)を是非有効に活用されるよう検討していただきたい。



Ⅱ.廃校後の旧小中学校施設の活用等について    

筑波地区の学校は、学区を形成しその学区ごとに地域の文化・交流場等の中心としてそれぞれに長い歴史を持っています。

全国的な事例をみても、学校の廃止によって地域経済の衰退や過疎化が進んでしまった例もありますが、 一方、住民と自冶体が協力して創造的に学校の施設や運動場を活用し地域が活性化している所も報告されています。今回の統合に際して、次のようなことを要望します。


1.ほとんどの校舎等は、災害時の避難所(筑波小学校を除く)に指定されています。災害時の地域の避難所として、安全確保のためにも施設は原則として残すようにしていただきたい。


2.現在グランド、体育館等は子供たちや地域の人達のスポーツ活動に利用されています。統合後も地域のスポーツ活性化のため利用できるようにしていただきたい。


3.廃校後の利用方法については、早期に地域住民の意見を聞き、尊重して地域活性化に役立つようにしていただきたい。


4.現在、泳ぎが出来ない生徒が6割もいるということも聞かれます。子供の体力向上に水泳は大切なスポーツです。廃校される学校のプールを3~4カ所残し、夏休み期間と土・日に地域住民と共に活用できるようにしていただきたい。                 活用にあたっては、地域の人達と話し合い事故等が起きないよう運営して欲しい。 また、新統合学校のプールは子供達が夏の期間は毎日利用できるようにしていただきたい。  


以上について、要望致します。  子供の教育・体力向上や地域の活性化の実現のためには、可能な限り行政の支援のもと地域の人達が協力し一緒に取り組んでいきたいと考えています。         


筑波まる環の会

筑波地区に起きているいろいろな 出来事について 話し合う場 筑波山の自然を生かした街づくり、郷土の伝統、文化を 受け継ぎ「人間らしい住民参加のまちづくり」を目指します  子供の成長を見守る 地域の繋がりを維持発展させ、 子供たちが生き生き育っていく地域作りを目指します