イノシシ被害と対策
沼田で地元住民がイノシシに襲われケガをする事件がおこりました。
NHKニュースによると
28日午前、茨城県つくば市の田んぼが広がる地域で、70代の男性と女性がイノシシに襲われ、男性が右手の親指をかまれる大けがをしました。
28日午前10時半ごろ、茨城県つくば市沼田のサイクリングロード、「つくば霞ヶ浦りんりんロード」で、自転車に乗っていた70歳の男性が、後ろからイノシシに襲われました。
男性は自転車ごと転倒し、走って逃げようとしたところ、イノシシに右手の親指をかまれる大けがをしました。また、その40分後の午前11時10分ごろには、およそ50メートル離れた場所で73歳の女性がイノシシに襲われ、右手の薬指をかまれる軽いけがをしました。
警察によりますと、イノシシはどちらも体長1メートルほどで、2人を襲ったあと、逃げていったということです。
現場付近では近年イノシシの出没が増えています。
今回の事件のあった場所は筑波山から400m近く離れた場所です。本来臆病なはずのイノシシがなぜりんりんロードのような見晴らしの良い場所まで出てきたのでしょうか?
上の画像はgooglemapより現在の写真。
黄色い矢印は普段見かけるイノシシの動き。ピンクの枠の中が時折イノシシの住処になっている場所(藪や竹林、荒れ地)を表しています。
今回事件のあった場所は一番左側の矢印の先のりんりんロードでした。
では、1990年に撮影された写真(国土地理院写真閲覧サービス)から上の画像と全く同じ範囲を見て見ると
黄色い矢印やピンクの枠内が田畑であったことがわかります。
イノシシは耕作放棄地となった藪や竹林をつたって山から下りてきていることがわかります。
昔からある家の近くの木々は敷地内にあるためイノシシが隠れられる状態ではありませんが、耕作放棄地になると篠や竹、茅、葛などが茂りイノシシにとって条件の良い状態になってしまします。
対策について
イノシシ被害を防ぐための対策について調べると3つの点が重要になっているようです。参考
1,侵入を防ぐ 柵の設置
2,環境整備 イノシシの餌となるものの管理・隠れ家、侵入経路の管理
3,捕獲 罠や狩猟
の3点が重要だそうです。
1については農業者が自主的に行っています。3について市が強化しています。しかし、2の環境整備が足りていないように思います。
しかし、個人の土地で耕作放棄地や荒れ地になっているところを整備する必要や、誰がどのお金で行うのか?の問題があります。市と地域が関わり合いながら整備できるような仕組みや、耕作放棄地で新たな作物を育て新しい産業にするような工夫が必要なのかもしれません。
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