秀峰筑波開校に関する説明会

 保護者と各地域区長を対象とした秀峰筑波義務教育学校の開校時期に関する説明会が23日、24日と小田小、北条小、田井小、筑波小、西中の五ヶ所で行われました。

 説明会には五十嵐市長、就任したばかりの飯野副市長、塚田教育局長、教育局、営繕課の職員の方などが出席されました。柿沼宜夫教育長は22日に体調を崩され、両日とも欠席でした。

 各会場によって議論の内容や、雰囲気に違いがあったようです。

 しかし、子供を思う親の気持ちが伝わる発言がたくさんあり、その気持ちに触れることが出来ました。

 全体的にみると東中での仮開校を望む声が多く聞こえました。

会場で出された意見と質問をまとめます。


🙋意見🙋

🔶北条の校舎、体育館ともに耐震が出来ていない。子どもたちの安全を第一で考えてほしいから耐震のない環境に1年置きたくない。東中に移動した方がいい。

↑耐震工事がされていない不安は多くの会場で聞こえました。

🔶我が子は、現在の小学校が好きと言っている、今の学校で卒業できるといいなと思う。

🔶各学校で、過ごして9月から新校舎に統合はできないのか。 

🔶(市長に対して)命にかかわることなので発言には言葉に重みを。

🔶現9年生は最後の卒業生としてがんばってきた。その気持ちを無駄にしてほしくない。

🔶現8年生は11月に発表会もやり、一生懸命新しい学校への準備をしてきた。クラスの人数が少なく、もっと多くの友人たちと交流させたい。だから早く統合してほしい。

🔶子どもが小学生と中学生では状況が違う。中学生は移動が少ないが小学生は引っ越しの回数が多く負担になる。市の学校建設のHPに完成が間に合わないと更新されていない。全体的に情報が少ない。

🔶開校時期の違いによる比較表に耐震のことが書いてあるが、今までずっと耐震やってこなかったのに今これを問題にするのか。

🔶入札不調により着工が遅れた時点で4月開校は無理だったのではないか

🔶現在の東中の環境はとても悪い。40人弱の中学生が、ぎゅうぎゅう詰めで狭く、息苦しいので、新しい校舎に早く入れてあげたい。しかし、その環境が悪い東中に小学生を入れることは避けたい。折衷案として、29年度は、春から各学校で子供たちは過ごし、9月に東中だけ引っ越ししたらどうか。8年生は新校舎に入ることができるし、小学生は負担のある仮校舎生活も、引っ越しも避けられる。

🔶バス停が、民家から100mも離れた場所に設定しているようだが、雷雨などの突然の気候変化や不審者がいる時の対応など、保護者ばかりではなく地域の協力体制を考慮していくべきだ。

🔶10月に建設が間に合わないとわかっていたにもかかわらず、保護者達に情報を公開せずにいたことがおかしい。10月の時点から、対策を考えていれば、こんな間際に、混乱をすることもなかったはず。

🔶普通学級のお子さんたちには、もちろん、仮開校や引っ越しなどは不安があると思うが、支援学級の子供たちはもっと不安がある。支援学級についてもしっかりとした対応をお願いしたい。

🔶8年生の保護者だが、自分の子供は新校舎に入りたいと言っている。


❔質問❔

Q.5月に校舎が出来るなら5月に入ってもいいんじゃないか。

A.外構工事でトラックが出入りしていると危ない。


Q.予想される経費、B案にはバス違約金の他に新校舎の管理費用がかかるだろう。

A.220万ほどかかる。バスの違約金がどうなるかは精査中。


Q.バスの違約金は建設会社に請求できないのか。

A.これから精査する。


Q.工事に関して、契約は3月末引き渡しだったはず。契約を守らなかったことの責任は?

A.つくば市には法務官の弁護士がおり、現在精査中


Q.学童は何時まで、何年生までか。

A.18:30まで 1~6年生まで


Q.東中に小さい子供が通うことになるが改修はどうやるのか。

A.トイレには小さいカバーをつけ、水飲み場には段差を設けるなどして対応する。


Q.先生の数はA案とB案で違ってくるが大丈夫なのか。

A.先生の配置は責任をもってやる。人数が足りないということはない。各学校から先生を平等に配置する。


Q.仮開校中は筑波幼稚園を学童にする計画だが、学童を使う予定の人数は100人くらいだったはずだが、あの場所に100人のお迎えの車が行っても、入れるのか、路駐するようなことが起きないか

A.問題ないと考える


Q.引っ越しについて、子どもと親は具体的にどういう対応をすることになるのか。

A.引っ越しについて子供が何かやることはない。引っ越し費用は教育局で確保している。PTAの皆さまにも、大変ですがお手伝いをお願いする可能性があります。


 一方、この説明会は保護者と区長向けということで、地域住民は受付で「参加はできるが、発言はできません」と説明がありました。

 このことは24日の筑波小の説明会で、地域住民から「なぜ地域住民が発言できないのか。学校の統合問題は地域にとって、重要なことであり、学校運営に協力してきた地域住民に、発言権がないという説明会の開かれ方に抗議する。」という内容の異議の発言がありました。

 五十嵐市長はその場で、発言権がないことを把握していないと発言し陳謝、次の百合ヶ丘学園地区の説明会ではそのようなことはしないと明言されました。

 ほかにも開校と関係のない発言も少なくありませんでした。

 声を荒げての発言もありました。発言した方の個人が特定される恐れがありますので、詳細な発言内容は伏せさせていただきますが、開校時期の問題を政治の力関係の問題と結びつけるような発言や、まる環の会を中傷するような発言もあったようです。さらに、B案がいいと発言した保護者に、脅迫をするような言動をした者がいたようです。 

※まる環の会について言及がありましたが、以前にも書いた通り、まる環の会は東中仮開校でも、一年延期でもどちらかの派ということはありません。五十嵐市長の考えを吹聴してもいません。

 そもそも五十嵐市長は仮開校でも一年延期のどちらでも地元住民の皆さんの選択にお任せしたいと会場でおっしゃっていました。

 なぜか五十嵐市長=まる環は一年延期派という構図で捉えられているようですが、まる環の会は開校時期の問題を、子どもたちが過ごす環境・安全の問題だととらえています。政治的な問題とすることは納得できません。

筑波まる環の会

筑波地区に起きているいろいろな 出来事について 話し合う場 筑波山の自然を生かした街づくり、郷土の伝統、文化を 受け継ぎ「人間らしい住民参加のまちづくり」を目指します  子供の成長を見守る 地域の繋がりを維持発展させ、 子供たちが生き生き育っていく地域作りを目指します